2009年02月03日

藤井システムの考え方

将棋の初心者が3分でわかる藤井システム講座



こんにちは。
新しく、激しい将棋が好きな飛竜です。




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第3回 藤井システムを生み出した考え方


今回は「藤井システムの根本的な考え方とは何か?」についてです。



最初に、結論を言いましょう。


藤井システムは、
「戦いが始まった時点で、
振り飛車側の玉の囲いが
居飛車側の玉の囲いに堅さ負けしない」
ということを最重要視しているのです。



さて、ここで、前回の講座を思い出してください。
前回、振り飛車の危機について話しました。


居飛車穴熊が振り飛車にとって
強敵になったという話でした。



居飛車穴熊の長所は玉の囲いが
振り飛車側の美濃囲いや高美濃よりも
堅い(遠い)ということでした。



藤井システムは居飛車穴熊に対抗して出てきた戦法です。



従来の指し方と根本的にちがう考え方は
玉の堅さに関するものでした。



つまり、振り飛車が苦戦の原因である
玉の囲いの堅さ争いで
負けないようにしようと
考えたのです。



そうするためにはどうしたらいいでしょうか?





振り飛車側が美濃囲いよりもっと玉の囲いを堅くしようと
考えるが普通ですね。



例えば、振り飛車側も居飛車側と同じように
穴熊にしたらどうでしょうか?
そうすれば、互角の勝負になるのではないか。



しかし、それでも振り飛車側の苦戦は
さけられなかったのです。



その理由は二つ考えられます。



一つは、どちらかというと
居飛車側に主導権があるという点。



それから、居飛車側は角が守りの金銀にくっついて
守備の駒にもなるから、
その分だけ振り飛車の穴熊より
まだ堅いという点です。



それで、相穴熊では振り飛車より
居飛車の方の勝率がよかったのです。



藤井システムは発想の転換をしました。
玉は囲わない、
つまり居玉のままで指そうと
考えたのです。





しかし、藤井システムは居玉に
こだわっているのではないのです。



藤井システムは居飛車が穴熊に囲おうとすれば居玉で戦い、
急戦でくれば玉を移動して美濃囲いに囲います。



では、なぜ藤井システムは居玉で居飛車穴熊を攻めることが
出来るのでしょうか。



ここで、居玉と(未完成の)居飛車穴熊の堅さくらべを
してみましょう。



居飛車側が穴熊に完全に囲った後では、
居飛車穴熊の方が居玉よりも囲いが
堅いのはまちがいありません。



でも、居飛車穴熊が囲いの途中で
未完成の状態だったらどうでしょうか。



居飛車穴熊側が9九玉、9八香、8九桂、7九銀、6九金、5八金、4八銀という配置だったら
玉の堅さはどうでしょうか?

藤井システム居飛車一直線に玉囲う.gif

この時、居飛車穴熊の玉の囲いは
振り飛車の居玉より本当に堅いのでしょうか?



未完成の居飛車穴熊がタテの攻め、端攻めをされた場合、
7九銀、6九金、5八金、4八銀は玉から離れていて、
実質的に玉の守りになっていません。



この時、端攻めで上から攻められると、
居飛車側の玉は裸も同然で、
スキができています。




結局、藤井システム側は居飛車穴熊の玉が9九にもぐった瞬間、
居玉の方が未完成の居飛車穴熊より
玉の囲いが堅いと考えているのです。



だから、藤井システムは居玉で居飛車穴熊を
攻めることができるのです。



居飛車の囲いの最大の弱点を衝いて、
振り飛車側が不利になることはありえません。



また、居飛車側が舟囲いで急戦にきた場合、
振り飛車が玉を居玉のままでなくて
美濃囲いに囲います。


なぜなら、居玉より舟囲いの方が堅いと
判断するからです。


堅さ負けしないために、
美濃囲いにします。





ところで、従来の四間飛車は
絶対的な玉の堅さを
基本に考えています。



居玉よりも美濃囲いの方が絶対的に堅いから、
必ず玉を美濃囲いに囲うのです。



一方、藤井システムは相対的な
玉の堅さを常に根本に考えています。




振り飛車の玉の囲いの堅さが
相手の玉の囲いと比べて、
少なくとも互角以上ならば、
居玉でもかまわないと考えます。




玉を囲うことに
こだわらない戦法なのです。




相対的な玉の堅さを根本に考えるか、
それとも、絶対的な玉の堅さを基本に考えるか。



これが藤井システムと従来の指し方の
大きな相違点だと思います。


これまで説明したように、
「開戦時に玉の囲いの堅さを相手と同等以上にする」という
単純な原則を四間飛車でどこまでも貫くと
藤井システムという戦法になります。


そこには新しく、時には複雑で難解な変化が生じました。
原則の単純さと変化の複雑さや難解さの共存。
これが藤井システムのふしぎなところであり、
魅力、面白さだ思います。





今日はここまでです。



次回は「藤井システムの特徴、その1 端歩」です。

藤井システムの特徴である
序盤の早い段階での端歩突きの意味について
です。

明日、2月4日に更新します。

お楽しみに。




最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。
敬意をこめて。



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