2009年02月07日

ミレニアム

将棋初心者が3分でわかる藤井システム講座



第7回 居飛車側の藤井システムへの対応(1) ミレニアム



こんにちは。
新しく、激しい将棋が好きな飛竜です。





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今日は藤井システムへの居飛車側の対策についてです。


その前に、前回の復習をしておきましょう。
前回は藤井システムの超攻撃的な布陣について説明しました。



従来、守備の駒だった右の銀が
藤井システムでは前線へ進出して、
攻撃の駒になる場合があります。


また、右の桂馬も従来より早い時期にはねて、
端攻めなどをねらいます。


このような超攻撃的布陣によって、
振り飛車側は居飛車穴熊を阻止、
あるいは攻めつぶすことができたのでした。




さて、今回は居飛車側の藤井システム対策の第一回目で、
「ミレニアム」です。



「ミレニアム」は2000年に流行した戦法なので、
このような名前がついています。



「ミレニアム」は英語で「千年」とか
「至福の時代;黄金時代」という意味です。




ミレニアムとは居飛車側の玉の囲い方の名前です。
具体的には、玉を▲8九玉として、8九にいた桂馬は▲7七桂馬とし、
そして、その周りに金銀を配置する囲いです。



金銀の配置にはいくつか種類があります。
8八銀、7九金、7八金という配置が一つの囲いの形。

20090202 ミレニアム、8八銀型11.gif

他に、7九銀、7八金、6七金という別の形もあります。

20090205ミレニアム78金67金11.gif


どのようにして、ミレニアムという囲いはできたのでしょうか? 
これが今日のポイントです。



まず、藤井システムの攻撃のかなめの角の効きを
確認しましょう。



藤井システムは基本の攻撃は角の利きを利用して、
桂馬や銀の協力で端攻めをして
居飛車穴熊を攻めつぶす戦法です。



基本的に玉が相手の角の利きのラインに入るのは
危険なことなのです。


この場合、振り飛車の角は
居飛車側の7七、8八、9九にきいています。



そして、居飛車側が穴熊に囲おうとすると
玉はどうしても8八、9九を通らざるをえません。



すると、玉が振り飛車の角のラインに入ります。





玉が8八、9九いて、金銀の守り駒が玉の周りにあまりいないとき、
まともに振り飛車の攻撃をくらうと、
守りきるのは難しいのです。




このように穴熊に囲うのが危険な場合、
あなたが居飛車側を持つなら、
どのような囲い方をしますか? 




「ミレニアム」ではこう考えたんだと思います。
「玉が8八、9九という振り飛車の角のラインに入るのが危険なら、
そのラインに入らなければいいのだ」と。


1.玉が振り飛車の角の効きのラインに入らない。

2.しかし、居飛車の玉の囲いは少なくとも振り飛車の玉の囲いと
  同等以上に堅くなければならない。


上の二つの条件を満たす囲いの玉の位置が8九です。



ちなみに、上記の2条件を満たす、
もう一つの玉の位置は9八玉です。


下の図のように、9八玉の位置で周りに金銀を配置する囲いを
「串カツ囲い」といいます。
090324串かつ囲い11.gif




ちなみに、居飛車穴熊が得意な田中九段が
藤井九段と初めて対戦したとき、
採用した囲いが「串カツ囲い」でした。




 さて、このようにしてできた「ミレニアム」という囲い方ですが、
現在はあまり指されません。



なぜかというと、「ミレニアム」に対して、
振り飛車が穴熊に囲うと、
「ミレニアム」が堅さ負けするからです。



それに、お互い玉を堅く囲い合うと、
膠着状態、千日手に陥ってしまうことがあります。
「ミレニアム」の弱点として、
7七の桂馬がいるのでその桂頭を攻められることあります。


また、桂馬が端の守りになっていないので、
振り飛車側からの端攻めに
居飛車側は気をつける必要があります。



「ミレニアム」の他に
居飛車側は有力な指し方が
いくつもありますから、
「ミレニアム」はあまり指されません。



プロ棋戦で藤井竜王対羽生名人の竜王戦で
羽生名人がミレニアムを採用しました。



今回の講座のまとめ。


「ミレニアム」は居飛車側が
玉を振り飛車の角のラインから
避けるという囲い方です。



要するに、ミレニアムとは、玉を▲8九玉、桂馬は▲7七桂馬として、
玉の周りに金銀を配置する囲いです。
 


次回は居飛車側の「藤井システムへの対応(2)急戦」。


明日、2月8日に更新予定です。
お楽しみに。



最後までお読みくださりありがとうございました。
敬意をこめて。




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