2009年02月10日

藤井システムの現状

将棋の初心者が3分でわかる藤井システム講座





第10回 藤井システムの現状



こんにちは。
新しく、激しい将棋が好きな飛竜です。



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最初に、前回のまとめです。


居飛車穴熊側が藤井システムの急戦に対して、
当初、対応できず、つぶされていました。


しかし、前回説明した手順で穴熊に組めるようになり、
再び、居飛車側が振り飛車に対して
玉の堅さで優位に立つようになりました。



さて、今日は居飛車側の対応で藤井システム側は
現在どうなっているのかという話です。




まず、大きな動きとして、藤井九段の「矢倉党宣言」があります。
2008年8月、週刊「将棋」紙で
藤井九段は今後矢倉を指すと宣言しました。


これは振り飛車をやめるという意味ではないけれども、
大きな反響を呼びました。


藤井九段はプロ公式戦で藤井システムを指した
最初のプロなのですから、
少なからぬ影響が予想されます。


実は、プロ棋界ではそれ以前から四間飛車の対局が減少気味でした。



2008年9月9日のasahi.comの記事によると、
1998年プロ棋界で四間飛車の採用率は28%と
もっともよく四間飛車が指されていました。


1998年〜2001年頃まで20%を越える高い採用率だったのですが、
その後、四間飛車の採用率は減少しました。


そして、とうとう2008年の四間飛車の採用率は13%強と
1998年の半分になってしまったのです。
http://www.asahi.com/shougi/topics/TKY200809090170.html



藤井九段の「矢倉党宣言」はプロ棋界にさらに影響を
及ぼすかもしれません。


アマチュアでもインターネットの将棋サイト、将棋24では
藤井システムを指す人が減っているといいます。



その原因として挙げられるのが、前回と前々回にわたって話した
居飛車党の藤井システム対策の進歩です。


振り飛車の2五歩のしかけに対して相手せずに玉の囲いを急ぎ、
居飛車穴熊に囲える手順が考案されたこと。


急戦の手順が工夫されたこと。


この二つの対策により
藤井システムは苦戦を強いられるようになりました。


先手の藤井システムはともかく、
後手の藤井システムを指すプロはほとんどいなくなりました。



藤井システム側も上記の居飛車穴熊側への対策を考案しつつあります。


例えば、急戦に対して、室岡新手と呼ばれる△4七歩があります。
これは名人戦でも出てきた手筋です。
これで振り飛車側がどうだろうか? というのが
急戦策への振り飛車側の現状だと思います。


他にも振り飛車側は左の金で急戦の攻めを防ぐ形をとっています。



それから、居飛車側が穴熊へ囲う手順に対しては、
次のようなシステム側の対策が考えられます。



これまでの振り飛車、居飛車双方の経過を振り返っておきましょう。
振り飛車側は▲2五桂と跳ねて、端攻めを狙い、
角の利きとあわせて、居飛車の玉を攻めたい。


それに対して、▲2五桂を阻止するために△2四歩と突くと、
振り飛車が▲2五歩と仕掛けます。


居飛車側がそれをすぐ取ると
▲2五桂と跳ねて、角の利きで、
居飛車側の玉が攻められて、
大変危険になります。


そこで、振り飛車の▲2五歩に対して、
居飛車側がそれをすぐに取らずに、
△1一玉、△2二銀と玉の囲いを急ぎます。


そして、振り飛車の▲2四歩の取り込みに対して、
△2二銀の後、△2四角と歩を取り返します。
さらに、△2三歩と打って自陣の傷を消す手順が考え出されました。


これにより、振り飛車は攻めが続かなくなりました。


こうなると、玉の堅さ争いでは
振り飛車の居玉対居飛車の穴熊という構図は
居飛車穴熊の方に軍配が上がります。


振り飛車の攻めを相手にせず、
ひとまず玉の囲いを急ぐという点が
ポイントです。


このような居飛車側の工夫に対して、
振り飛車側はどうすればいいのでしょうか? 



一つの方策として、▲2五歩の仕掛けに対し、
居飛車側がその歩を取らないのに対して、
▲2四歩とすぐ取り込むのは、
前述のように、△2四角から△2三歩と傷を消されてしまう。




そこで、振り飛車側はすぐに▲2四歩と取り込まず、
そのまま放置して、他方(左辺)で戦線を拡大して、
後に、一番いいタイミングで▲2四歩と取り込み、
2三に駒の打ち込みを狙い、
居飛車側が2四歩を角で取り返したら、
▲2三歩とたたいて陣形を乱し、
絡み攻めを狙うという指し方が
考えられます。


つまり、2筋の歩だけの攻めでは単調で後続手段がないから
不利になります。


そこで、盤全体を使おうということです。
 

今日のまとめ。藤井システムの現状は次の通りです。
1.藤井九段の「矢倉党宣言」による影響や居飛車側の急戦、持久戦の対策の進歩で、
  プロアマ棋界において四間飛車の採用率が減少した。

2.居飛車側の対策への四間飛車側の対応としては、急戦策に対しては△4七歩という室岡新手や
  左の金で守る策が考えられる。
  持久戦策に対しては、▲2五歩の後、すぐに▲2四歩と取り込まず、他に戦線拡大して、
  一番よい時期を見て、▲2四歩と取り込む指し方が考えられる。



次回は藤井システムが現代将棋に及ぼした影響についてです。
明日、2月11日に更新予定です。
次回もお楽しみに。



最後までお読みくださりありがとうございました。
敬意をこめて。




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