2009年02月11日

藤井システムの影響

将棋初心者が3分でわかる藤井システム講座





第11回 藤井システムが現代将棋に及ぼした影響



こんにちは。
新しく、激しい将棋が好きな飛竜です。




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まず、前回の復習をしておきましょう。
藤井システムは現在やや指されなくなってきています。



それというのも、プロの藤井システムの第一人者の藤井九段が
今後矢倉を指すと宣言したこと、
居飛車側の藤井システム対策が進歩したことで
後手の藤井システムがやや苦戦であること、
急戦や居飛車穴熊に対して
振り飛車側の手の選択があまりなく
手詰まり感があることが理由としてあげられます。





さて、今日は藤井システムが現代将棋に及ぼした
影響について述べます。




まず、1998年、プロの将棋で藤井九段が藤井システムを使い、
竜王戦挑戦者決定戦で羽生名人を破り、
タイトル戦で谷川竜王を相手に4連勝でタイトルを奪取、
その後、竜王三連覇しました。



プロの間では、藤井九段を初めとして、
久保八段や杉本七段が藤井システムを指しました。


居飛車党でも羽生名人をはじめ
藤井システムを指す人が現れました。


藤井九段などの活躍を見て振り飛車党になった
奨励会のプロの卵も多かったといわれます。




藤井システムは
新しい戦法に授与される
升田幸三賞を受賞しました。



藤井システムはプロの間で高く評価された
と言っていいでしょう。



では、どのような点が評価されたのでしょうか? 
まず、「新しさ」が挙げられよう。


藤井システムは従来の指し方と比べて、
考え方も実際の駒の使い方も
大きく異なる点があります。



従来、戦いは双方玉を囲い合ってからでした。
「居玉で居飛車穴熊を攻める」というアイデアは
従来の「常識」を完全に破る指し方です。



そこから、振り飛車と居飛車の攻防に
新しい変化が続々と出現しました。


例えば、居飛車側の対策、振り飛車の角筋から玉を避ける
「ミレニアム」という居飛車の囲いは
この攻防から出てきた囲い方です。



このように、藤井システムが革新的であると
他の革新を誘発します。


今、プロ間ではこれまでの序盤の「常識」を
再検討しようという機運があるといいます。



これは、言い換えれば、従来の「常識」の中にある
非合理的な指し方を捨ててより合理的な指し方を求めたり、
新しい指し方を模索するということだと思います。



8五飛戦法、角換わり後手一手損戦法、
角換わりで飛車先の歩を突くのを保留する指し方、
立石流のように角道を止めない四間飛車、
▲7六歩に対して後手で初手△3二飛車と
三間飛車する指し方などが
ここ十年余りの間に登場した。




これらの戦法は
序盤の常識の再検討から
生まれました。



ここ十年余り、現代将棋は続々と新しい戦法が登場して、
大変興味深くなっています。



現代将棋では序盤から気が抜けない。
序盤から相手にスキあれば
優位に立とうとするからです。



現代将棋は従来よりも
序盤をはるかに重視すると
いえるでしょう。



単純化すれば、従来の指し方が「終盤重視」とすれば、
現代将棋は「序盤重視」です。



現代将棋では序盤のわずかな優位を求めて
駒組みに苦心します。


当然、序盤の重要性が増し、
緊張度は高くなってきています。


もちろん、序盤重視ということは
中盤や終盤を軽視していいというわけではありません。


つまり、従来軽視されていた序盤も
中盤、終盤と同じように
重視すべきだという考え方です。



それから、プロ棋界における藤井システムの影響として、
相振り飛車の増加があると思います。


昔、相振り飛車は非常に少なかった。


プロ棋界は振り飛車党自体が少なかったし(現在でも少数派)、
振り飛車党同士が対戦しても、
故大山15世永世名人のように、相手が振り飛車ならば、
自分は居飛車にするという場合もありました。


しかし、現在、相振り飛車は増えました。


その原因として考えられるのは、
まず、振り飛車党の増加があります。


藤井九段の活躍で振り飛車党が増えました。
そして、振り飛車党同士の対戦が増えれば、
当然、相振り飛車も増えます。
そして、まだまだ未開拓の相振り飛車への関心が
高まったという事情もあります。


そして、さらに、先手藤井システムへの対策として
居飛車党が振り飛車を指すという場合も出てきました。


昔、居飛車穴熊という優秀な戦法が出てきて、
振り飛車党が居飛車党になる例が続出したのと同じように、
居飛車党が藤井システムに対して、
振り飛車で対抗するというのも作戦の一つとなりました。


 
現代将棋は藤井システムによって
自分で考える楽しみを再発見したと思います。


将棋を覚えたばかりの初心者は自分の考えた手を指していました。
ところが、それから、強くなろうとすると、
どうしても、「定跡」を覚えざるをえません。



定跡はだれが指しても同じだから、
考える必要がありません。
しかし、それでは自分で考えて
将棋を指すという楽しみを
捨てることになります。



従来の「常識」や「定跡」から一度離れて、
自分の頭で考えて、
自分の指したい手を指すという初心者の頃の楽しみを
取り戻したのが藤井システムだと思います。
その結果、現代将棋は力戦形が増えました。



今日のまとめ。
1.藤井システムは「居玉で攻める」など、従来の四間飛車と異なる考え方、駒組みの新しさがあり、
  その常識を破る指し方は「ミレニアム」など他の新しい指し方を誘発した。

2.藤井システムは従来よりも序盤重視の指し方、姿勢を生んだ。

3.藤井システムによって相振り飛車の戦型が増えた。

4.藤井システムは「自分で考えて将棋を指す楽しみ」を再発見した。
  その結果、現代将棋は力戦形が増えた。



次回はこれまでの講座のまとめです。
明日、2月12日に更新予定です。



次回の講座の最後に期間限定のプレゼントのお知らせをします。
お楽しみに。




最後までお読みくださりありがとうございました。
敬意をこめて。




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